かつ消えかつ結ブログ

日々、ポッと浮かんだ考え事を書く遊び場。哲学風味。

最近のいろんな事件について思うこと

例えば大きな帝国があって、しかし今、弱りつつあるとする。

帝国側はそれでも以前の体制を維持しようとする。

そうするためには民に圧力をかけ、生かさぬように殺さぬように働かせるようになる。

その割を食うのは、単純労働者などの立場の弱い人たち。

その人たちはどういう行動を起こすようになるのか。

一つは帝国に残り、歯を食いしばりながら、帝国および「普通」の人々への恨みを糧に日々生きるようになる。

一つは帝国を離れ、同じ境遇の人たちで集まり、帝国に対する遊撃軍を組織し、妥当帝国を目指すようになる。

一つは完全に帝国に見切りを付け、同じ境遇の人たちと別の小さな帝国を作りはじめる。
一つは完全に帝国に見切りを付け、別の帝国の傘下に入ってほそぼそと生きていく。

 

これらの行動は同時進行的に起こるものだが、表立って見えてくるのは、敵対行動をとる前の2つだけだ。

そして、川崎の通り魔、そして京アニの放火もおそらくこの一つの現象(特に一番目の現象)として捉えることができる。

人が無差別に死ぬのは辛く悲しく、憤りを覚える。

しかし、なぜそんな行動におよばなければならなかったのか。その弱者の方々の苦しみにも目を向けないといけない。

なぜなら、「行動」を起こす人は氷山の一角であって、「使い捨て」「現代の奴隷」とされている人々はその数百倍はいるのだから。