かつ消えかつ結ブログ

日々、ポッと浮かんだ考え事を書く遊び場。哲学風味。

逃避するということ

アニメや芸能人など、何かに「同化」するということは逃避の一手段だと思う。
自分のことを忘れることができるから。

「攻撃」も一緒。
自分のことを棚に挙げないとできないことだから。

どちらも自分からの逃避行動にほかならないけれど、
逃避は必ずしも悪いことではない。

社会が集団で動く以上、各個人の思い通りにはいかない。
組織には組織の行動原理があって、個人はそれに多少なりとも合わせる必要が出てくる。

(そんなときに求められるのが、みんなの意見をすり合わせる政治家的な人だけれど、なかなかいないですよねえ)

で、組織に属すということは、個人がそれぞれストレスを抱え込むこととイコールで。

そのストレスを解消するためのものが、逃避行動だと思うんです。

日本は特に集団への同調圧力が強い。
だから昔から、逃避するためのものが求められてきた。

日本のアニメーションやゲームは、その需要に答える形で進化してきたんじゃないか。

誰か偉い人が「アニメーションは、見る人を主人公に同化させることで、主人公の見る世界、気持ちを味わわせる」と言っていたけれど、これはまさに逃避行動そのものである。