かつ消えかつ結ブログ

日々、ポッと浮かんだ考え事を書く遊び場。哲学風味。

身銭を切る、人の金で買う 体験の違い


「参考書を買うときに、会社の金で買うな、という意見もあるけれど、身銭を切ったときと何が違うのか。同じである」

誰かがそんなことを言っていた。

え?そうなのかな?と思って1ヶ月くらい考えていたけれど。

僕の結論。

・得られる物質は同じだけど、体験は変わる。

 

やっぱり、お金が絡むっていうのは大きいことなんだと思う。

何しろ、「身銭を切る」って言葉の通り、自分に「痛み」がある。
その結果、「当事者」になる。

「身銭を切ったのだから、しっかり読もう」

本を読むときにも、それが出るんだと思う。

 

会社の金で買った本なんか、確かに物質として手元には来るけど、
どこか「他人事」として存在している。

他人事になんか、腹を据えて向き合う人はいない。

 

別の切り口になるが、倫理の問題もあるかもしれない。

会社がどんな参考書でも買って良い、と宣言しても、
「自分の読む本は自分で買うべきだ」という倫理があれば、
どこか後ろめたい気持ちが残る。

それはすごく、気持ち悪く、
ベタベタと、いつまでも残るやつだ。