山里亮太と蒼井優の結婚 グロテスクな内面と対面する
めざましテレビから流れるそのニュースで、私は目が覚めた。
「そんなバカな」
あまりにも衝撃的だった。
「何かがおかしい」
ドッキリか何かか?夢を見ているのか?
頭は混乱したが、どうやら事実だった。
ぼくはこのように、結婚の事実を必死に否定しようとした。
なんでだろう、と思う。
誰かと誰かが結婚した、なんて話は、普通は「よかったね」「ふーん」と感想を垂れるくらいで、すぐに忘れる類のものだ。
でも、今回はなぜか、その現実を受け入れられなかった。
結論から言うと。
ぼくは、山ちゃんを見下していたんだと思う。
山ちゃんは芸人として秀でているけど、人間としてはどうか。
一生独身か、どこかの「フツー」な女性と結婚して終わりかな。
とか何とか、きっと思っていたんだろう。
なんて嫌な人間なんだ自分は。
それに気が付いた朝。「うわ~…」と自己嫌悪。すごく、嫌な気分になってしまった。
人間は、自分に価値を感じていないとき、人を攻撃する(見下す)ことで、自分に存在価値があると思いこもうとする習性がある。非常に安易で、すぐにできる方法として、それがある。
(ちなみに、川崎の事件も、その方面から理解が可能かもしれない)
自分は「そんなことしない」「いい人間だ」と思っていたんだけれど、どうやら違ったらしい。
それが、山里亮太と蒼井優の結婚ニュースで、はっきり突き付けられてしまった。
まさしく他人を攻撃することで自分を保つ、そんな人間だと。
つらい。
そんなときは荘子を読もう。
「分別するからつらいんだ」「あるがままを受け入れよう」ということを思い出そう。