人に悪い影響を与えた?という不安
かれこれ10年近く付き合いのある人に対して、
「あれ、この人、私と考え方が近くなってきた?昔は全然違かったのに」
と思うことがあった。
その人はもともと、合理主義というか、資本主義の世の中に合っていた人だったと思う。でもだんだんと、私と話が合うというか、志向が近くなってきた気がする。
「相手が話を合わせてくれているんだよ」ということも大いにあるわけですが、
やはり、影響を受けた、という可能性もあるわけです。
私はあまり資本主義には向いていない方の人間なので、
それに影響されて資本主義で生きにくくなると、申し訳ないな、ちょっぴり思ったわけでした。
しかし、こうも思いました。
そもそも「申し訳ない」と思う必要があったのか。と
「人」という字は、人と人が支え合ってできている。
金八先生もそうおっしゃいました。
そう考えると、人が人から影響を受けるなんて、至極普通のことです。
いや、「普通」どころか。
「人が人から影響を受ける」。それが「すべて」なんじゃないか。
そこに善悪はない。もし善悪があるとすれば、人を騙すとか、作為があることではないでしょうか。
作為がなければ。普通に接していれば。影響を与えたから申し訳ないなど考える必要はない。気に病む必要はない。僕はそう思います。