ゲームにすれば、何でもたのしい
子供の頃、おかしな遊びをしていた。
歩道にはタイルが敷き詰められていて、その中にポツリ、ポツリと一定間隔で、違った柄のパネルがはめ込まれていた。
そのパネルを踏むと、ぼくはパネル特有の「超能力」を使えるようになる。
そういう設定だった。
水っぽいパネルを踏めば手から水が出るし、地面を水にして波乗りできるようになる。
雷っぽいパネルなら雷が出るし、雷雲だって呼び寄せられる。
ぼくはかつて、ヒーローだった。
子供は遊びの天才だ。
子供時代は毎日が楽しかったな。
いつからだろう。そんな遊びをやらなくなったのは。
たぶん。10歳とか14歳とか。大人になっていくタイミングがあって、徐々にやらなくなっていったんだろう。
でも、そんな分析はどうでもいい。
何でも遊びにしてしまって、たのしむこと。
それは今、大人になった自分でもできることなんじゃないだろうか。
例えば仕事をやるときでも、「この仕事は通常2時間だけど、1時間半でやってやるぞ」とかすれば結構たのしめる。
たのしいときにしか、力が出ないのが人間だと思う。
だから、楽しめるように、日々の何でも工夫する。
子供になろう。